10 eyevan no.1 III FR
K18, Celluloid, Tortoiseshell

10 eyevanから、全てのパーツに妥協のない最高級の素材を採用したスペシャルモデルが入荷しました。「美しい道具」というコンセプトを持つ10 eyevanはブランドの誕生当初から、道具としての機能性と同時に、美意識にもかなう素材とデザインを突き詰めたモデルのみをリリースしてきました。そんな10 eyevanからのこれ以上のない提案です。

最初に目をひくのは蝶番をフレーム本体に固定するリベット。通常のコレクションではSV925が用いられていますが、今回採用されたのはK18YGです。K18YGでも十分な強度出すために、通常のコレクションに用いられるパーツと比べてより太めのピンにパーツ自体を再設計したと言います。

同じくK18YGが用いられているのがテンプルのエンドチップ。眼鏡の重量バランスを調整する役割もあるパーツとして、より比重の大きいK18YGが適していることは言うまでもありません。

フレームの素材はデッドストックのセルロイドです。これまでも10 eyevanのフレームでは、デッドストックもしくはデッドストック同様に長期間寝かせたセルロイドが使用されてきました。

ただしブラックのデッドストックは例外中の例外。ブラックのようなカラーは素材としての需要も多く、デッドストックとして残っていること自体が非常に稀で、眼鏡の素材としてもそう簡単に選べるものではありません。この特別なブラックには、これまでのブラックとは違う新しいカラー品番が割り当てられました。

さらに今回、通常の10 eyavanでは白・黒・茶の蝶貝が用いられている鼻パッドには本鼈甲が採用されました。眼鏡の素材としても最高級品のひとつである鼈甲は、他の素材にはない陰影と透明感、また肌に触れる素材として身体への親和性が高いことが特徴です。デザイナーが折に触れて口にする「眺めたときや手や肌に触れたときの素材の高揚感」において、これ以上の素材はないのではないでしょうか。

今回のモデルは、何よりもまずデザイナー自身が欲しくて作ったということもあり、店頭での取り扱いも決して多くはありません。取り扱いのある眼鏡店も、店頭に並べるためにというよりはオーナー自身が欲しくて仕入れることがほとんどだそうです。

それでもAFTERでは、3種類ある全てのサイズをできる限りの在庫をご用意しています。派手さに逃げずに上質を突き詰めた先にある究極の普通、ぜひお試しになってください。