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Frame France

Flesh from 40’s

これまでもジャーナルを通して紹介してきたフレームフランス。荒々しいままの素材感が残った置き蝶番や、独特の光沢と発色をもつセルロイド生地、また40年代のものにのみ見られる芯なしのテンプルが特徴のフランス製のヴィンテージです。

全てがハンドメイドであった当時の生産背景が色濃く反映されたこれらのディテールに、現行の眼鏡にはない魅力を感じる眼鏡好きは少なくありません。

今回ご紹介するのは、そんなフレームフランスの中でも僕自身が個人的に特に好んでかけているモデルのひとつ。Flesh(血肉)と呼ばれるローズカラーに、40’sならではの芯なしテンプルが映える一本です。

これまでは買い付けるたびにすぐに売れてしまうためにご紹介する機会がありませんでしたが、盛夏を直前にまとまって仕入れることができたため、満を持してご紹介させていただきます。

英語で血肉を意味するFleshと呼ばれている通り、血色の良さを想起させるような健康な色味のローズカラー。40’sならではの芯なしテンプルと相性が良いだけでなく、置き蝶番やかしめピンといった当時のディテールがよく見えることも魅力です。

一見すると派手にも見えるFleshのローズカラーは、名前の通り血の色にも似ていて、実は他の色と比べても抜群に肌馴染みの良い人間味のあるカラーです。アイコニックでありながら眼鏡自体の個性が出過ぎない独特のバランスは、アンディ・ウォーホルがFleshカラーのアイウェアをかけていた理由のひとつかもしれません。

今回の5本は、パントがサイズ違いで3本と、クラウンパントとパリジャンが1本ずつ。いずれも生地の厚さなどはほぼ同じで、40’sのFleshという共通点以外はサイズとシェイプのお好みだけで選ぶことができる、すっきりとしたラインナップです。

そしてぜひお勧めしたいレンズがフラットのブラウンの25%。Fleshならではの柔らかい印象には、レンズカラーが強く出過ぎない方が相性がいいのではと考えているため、自分がかける場合は全てフラットのブラウンの25%を入れるようにしています。

すっきりとしたクリアカラーのフレームは、まさにこれらかの盛夏に向けてサングラスとしてご提案したい、夏らしい一本です。

(上)フロントの上半分が王冠(Crown)のように見えることから、下半分のパントシェイプと合わせてその名前の由来となっている”Croun Panto”。
(下)フレームフランスにおける定番のひとつ”Parisian”、どんな顔にも違和感なく馴染む、懐の広さのある独特のシェイプです。

肌馴染みのよいFleshのローズカラーは、どんな服装にも合わせられて、眼鏡自体の個性が強く出過ぎない、まさに眼鏡好きが最後に行き着く色とも言えます。

ヴィンテージのセルロイドでこその発色は、現行のブランドが狙って出せるものではなく、またその色味を最大限に楽しむには、40’sの芯なしテンプルがベストなディテールでしょう。決して安くはありませんが、それだけのことがある一本です。

自身が好きだからこそ数多くストックしていますが、Fleshばかり何本もまとめて置いているお店もまずありません。フレームに合わせた最適なカラーレンズと合わせてご提案いたします、ぜひこの機会にご来店いただきFleshの魅力を知ってください。

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