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Rolex

Boys Explorer Ref. 5500

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“探検家”の名を冠するRolexのExplorer。各国のヒマラヤ遠征隊からのフィードバックをもとに誕生したプロフェッショナルモデルは、1953年の発表直後から商業的にも大きな成功をおさめます。

その成功を受けた当時のRolexは、Explorerをもとに特定の国や地域に向けたマーケティングモデルを製作しました。それらは3・6・9のインデックスがアイコニックな文字盤のデザインはそのままに、エアキングのコンポーネントを流用したことで本来のExplorerよりもひと回り小さい34mmのケース径が特徴です。

そんな特殊なモデルの中でも今回ご紹介するのは、英国マーケット向けに製作されたRef. 5500 Boys Explorerです。今また人気の出てきているリファレンスですが、元々がイレギュラーな仕様であったことに加えて特定の地域でのみ流通していたため、悪意のあるフェイクも少なくありません。

そんなRef. 5500がギャランティー付きのフルセットも含め、マットダイヤル1本とミラーダイヤル3本、計4本が同時に出揃いました。

以前であれば間違いなく偽物とされた仕様が、研究が進むことで実は本物であったと分かることもあるのがヴィンテージのおもしろいところ。オリジナリティは言わずもがな、非常にコンディションの良いダイヤルです。

まずはマットダイヤル。これまでBoys Explorerにマットダイヤルは存在しないというのが通説でしたが、ここ数年でギャランティーのついた個体が発見されたことや、夜光を詳細に分析した結果当時のRolexのオリジナルであることが確認されたことで、その存在が認められるようになりました。

そういう意味でマットダイヤルのBoys Explorerは、ヴィンテージのRolexの中でも最近になってようやく見出された存在とも言えるでしょう。68年または69年頃まで約10年間にわたってBoys Explorerが生産されていたうち、最後のわずか1年半ほどの期間にのみ生産されたことが現在では分かっています。

特に今回ご紹介するマットダイヤルは、オリジナルのギャランティーと外箱のつく非常に希少な個体です。夜光などを詳細に分析することでオリジナリティの判断が可能なのはもちろんですが、やはり実際に身に着ける上では、ギャランティーあるだけで少しでも気持ちよくお使いいただけます。

文字盤のアンダーラインは、夜光素材にトリチウムが使用されていることを意味するもの。ラジウムを使用していた時代の文字盤がそのまま用いられたため、アンダーラインと”T < 25″の表記のみが後書きになっており、塗料の色合いが異なります。

ミラーダイヤルのうちの2本は、夜光塗料がラジウムからトリチウムに切り替わった直後にのみ見られる、6時位置にアンダーラインが入った特別な文字盤の個体です。63年から65年のみに見られるこのディテールは非常に希少で、Boys Explorerに限らず探しているコレクターが多く存在します。

特にそのうちの一本はフルセットかつワンオーナー、香港のディーラーがAFTERのためにと言って仕入れてくれた特別な一本です。ギャランティーやサービスペーパー、さらには修理担当者の名刺や修理内容のメモ、オリジナルのオーナーの写真までが全て揃っています。

これから先も含めて、一番のBoys Explorerをお求めであればこの個体以上の条件は期待できないのではないでしょうか。

マーケティングモデルという出自と、そこに由来するイレギュラーな仕様。まさにヴィンテージロレックスのおもしろさが詰まっているのがこのRef. 5500 Boys Explorerです。

特に34mmという、現代からすると小ぶりながら実際のところとても馴染みやすいサイズは、これまでAFTERでご紹介してきた多くの時計にも通ずるところです。

そんな希少なモデルが、フルセットも含めて満足のいくコンディションで4本並ぶことは、そうそうあるものではありません。納得のいくものだけをあくまでスタイルの一環として提案する、まさにAFTERならではラインナップだと思います。ぜひご予約の上ご来店ください。

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