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Rolex

GMT-Master Ref. 1675 Mk6

1955年、パン・アメリカン航空からの依頼を受けて開発されたGMTマスター。回転ベゼルと24時間針を備え、2つのタイムゾーンの時刻表示を可能にしたツールウォッチです。

航空機による移動がまだ一般的ではなかった当時、国際線を中心に広範な路線網を誇ったアメリカのフラッグ・キャリアの依頼によって国際線パイロットのために生まれた時計は、ツールウォッチでありながら当初からステイタス性を確立していました。

ですが、現行のGMTマスターⅡにも引き継がれているステイタス性もさることながら、Ref. 1675の魅力はなによりもそのカスタマイズ性の高さでしょう。他のスポーツモデル同様に文字盤のバリエーションが数多く存在することが魅力的なのはもちろんですが、ブレスレットやベゼルインサートを交換することでその印象は大きく変わるため、一度手にしてからも飽きるということがありません。

数あるRolexのモデルの中でも“大人のためのプラモデル”と言える、遊び心を刺激してくれるレファレンスです。

(上)Mk6の特徴である、6時位置の「SWISS – T < 25」の表記。これらのディテールは最初期のマットダイヤルにそのまま引き継がれていく。
(下)紫がかった変化で人気のフクシアベゼル。本来はマットダイヤルにつくベゼルだが、ミラーダイヤルに合わせる人も。この柔軟さを許容するのがGMTマスターならではの魅力。

今回ご紹介するのは、Ref.1675のうちミラーダイヤルの最後期にあたるMk6。1967年頃からマットダイヤルに切り替わる直前の仕様で、Mk1〜Mk6まであるミラーダイヤルのうち光沢が最も強いのが特徴です。

ミラーダイヤルは、なんと言ってもミラー自体のコンディションが全てです。この個体は特にダイヤルのコンディションが良いため、マットダイヤルからの乗り換えとしても、あるいは初めてのRef.1675としても気分よくお使いいただけると思います。

さらにベゼルのコンディションも申し分ありません。ベゼルの交換をする楽しみがあるモデルなだけに、交換が繰り返されることでベゼルと本体の年代が合っていないことや、パーツ取りのために状態の悪いベゼルに付け替えられて流通している個体も少なくない中で、年代にも齟齬がなく、かつしっかりと濃い色の残ったベゼルが最初からついています。

(上)現行のモデルで復刻されたように、ジュビリーブレスが似合うのもGMTマスターの特徴。店頭では2種類のブレスレットをストックしているため、購入時にお好みの方を選んでいただくことが可能です。
(下)赤と青の境目が8の中心を通る、いわゆる「ハチワレ」の仕様。

他のRolexのどのモデルにもない、ベゼルを交換するという楽しみがあるGMTマスター。同じ仕様の中で状態の良いものに交換するだけでなく、紫がかった「フクシア」や、青みの強い「ブルーベリー」、さらに初めから真っ黒のブラックベゼルなど、交換するだけで一気に印象の変わる魅力的なベゼルが数多く存在します。

さらに純正のベゼルだけではなく、非常に精巧に作られたアフターマーケット製のベゼルも存在し、実は少なくないコレクターがこのベゼルを所有していたりもする、まさに大人の男性の遊び心を存分に受け止めてくれるのがRef.1675です。

そんな大人のプラモデルとしての楽しみを、コンディションの良いミラーダイヤルと、しっかりと色の残ったオリジナルのベゼルを持つ個体でご提案します。ぜひ店頭でブレスレットやベゼルを付け替えながら、お好みの組み合わせを探してください。

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