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Rolex

Double Big Oyster

一般的な34mmのオイスターケースとは違い、ひと回り大きな36mmのケースを持つRef. 6424。

コレクターからはBig Oysterと呼ばれ、絶妙なケースサイズと端正なフェイスから、スポーツモデルともドレスモデルともつかない独特の存在感を持ったこのモデル。シルバーとブラックの2本を同時にご紹介します。

Ref. 6424のなによりの魅力は、迫ってくるように大きく広がった印象の文字盤と、そのイメージとは相反する、意外なほどに腕馴染みのよい控えめな厚みではないでしょうか。

36mmというサイズ感もさることながら、ベゼルが細く文字盤が大きいため、実際のケースサイズ以上のインパクトがあります。しかしそういった存在感がありながらも、フェイスはあくまで端正でスポーツモデルほどの仰々しさもないことが、どんなシーンにもそつなく馴染む独特の存在感につながっています。

ケースの控えめな厚みは、手巻きムーブメントCal. 1210を搭載しているからこそ。オイスターらしからぬフィット感は、袖口で邪魔になることもありません。

シングルSWISSの表記に、先がシャープに尖ったアルファ針、またクサビ型のインデックスなど、ヴィンテージロレックスらしいディテールは両者に共通しています。

2本のうちブラックの文字盤は、一見してそれと分かる綺麗なミラーであることに加え、太陽光の下で見ればはっきりと分かるまでにトロピカル化が進んでいます。

Ref. 1016 Explorer 1と同じサイズでありながら、あくまでオイスターであるRef. 6424。このある意味では控えめなモデルにトロピカルの文字盤が載っているという強烈なコントラストには、これとデイトナさえあればアガリにしてもいいのではないかとさえ思える説得力が感じられます。

シルバー文字盤は、AFTERで取り扱うすべてのRolexがそうであるのと同様に、コンディションとディテールに間違いのない一本。さらにぜひ注目してもらいたいのが、Ref. 6424のオリジナルのリベットブレスレットとフラッシュフィットがついている点です。

ケースサイズの大きなRef. 6424は、ブレスレットの幅がスポーツモデルと同様の20mmです。そのためブレスレットだけをスポーツモデルに付け替えられることが多く、オリジナルのブレスレットとフラッシュフィットがセットになっている個体はますます数が少なくなっています。

シルバー文字盤は偉ぶるような特徴こそなくとも、どこを取っても間違いのない仕様で、ファーストロレックスとしてもぜひご提案したい一本です。

“75”と”7206″の刻印から分かるように、2本ともにオリジナルのフラッシュフィットとブレスレットがついています。この時代のモデルとしては珍しくラグの横穴が貫通していないため、ブレスレット裏には着脱用のスリットがついている仕様です。

トロピカルであることが強烈なコントラストに感じられるブラック文字盤も、間違いのない仕様であるだけでどこか分かっているような印象になるシルバー文字盤も、やはりスポーツモデルともドレスモデルともつかない独特の存在感を持ったRef. 6424だからこそではないでしょうか。

Ref. 6424自体、ましてトロピカルの文字盤やオリジナルのブレスレットは、最近ではますます見つからなくなっています。

そんな2本をまとめて見られる機会が非常に珍しいのは言わずもがな。アガリのための一本として、あるいはヴィンテージロレックスを始める確かな一手目として。ぜひ店頭にてご覧下さい。

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